about 江下ゼミ

ここで言及しているゼミとは、明治大学情報コミュニケーション学部において江下が担当する問題分析ゼミナールです。ゼミは非公開ですが、明治大学在学生にかぎり、見学を認める場合があります。席を確保する都合上、見学希望者は事前にかならず問い合わせてください。なお、通常のゼミ以外にも外部講師を招いた研究会を随時実施しています。こちらは外部に公開する場合があります。

連絡先:駿河台研究棟507号
江下研究室

おもなコンテンツ
  • ゼミの活動記録
  • グループ活動の成果
  • ゼミ生によるブックレビュー
  • ゼミ生の個人研究
  • 指導教員の研究報告
  • 外部講師の紹介
  • ゼミ関係のイベント報告
このコーナーについて
2008年度問題分析ゼミ
  • このコーナーに掲載されているコンテンツは、問題分析ゼミ(3年次対象)の活動報告が中心です。
  • 1年次対象の基礎ゼミ、2年次対象の問題発見ゼミに関する情報は、「sic info」コーナーに掲載します。
  • 当サイトに掲載されている文書・図版・写真等の著作権・肖像権・所有権等は、すべて正当な権利者が保有します。無断使用・無断転載をお断りします。

ゼミの活動
  • 前後期の定例ゼミ
  • 外部講師による研究会
  • ゼミ合宿
  • 企業研修
※ 定例ゼミ以外はすべて学生による自主的な参加を原則にしています。
問題分析ゼミのテーマ
研究領域
  • 社会ネットワークの解析
  • 近代社会のメディア史
  • 情報化の進展シナリオ
  • 情報メイブンの役割
  • 娯楽産業のイノベーション
  • 国民的アイドルの誕生と消滅
  • 大衆文化における雑誌の役割
  • チャットの歴史
  • 仮想社会の社会史
  • 少女文化の社会史
  • ヤフオクの消費行動

重点スキル
  • 文章読解・作成
  • プレゼンテーション
  • インタビュー調査
  • 質問紙調査

2010年04月26日

 2010年度の問題分析ゼミ第2回の概要です。

日時:2010年4月20日(月)16:20〜19:30
会場:明治大学リバティタワー8階1082教室
参加者:全21名
江下、西林G(5名)、稲川G(5名)、田邊G(5名)、内木G(5名)
欠席者:なし
1 連絡事項
・来週は教室変更があるかもしれない。
・ゼミ単位で行う就職相談会の日程を6/1(火)のゼミの時間に設定する。

2 輪講
(1) 西林グループの発表
課題本『流言の社会学 形式社会学からの接近』(早川洋行/著、青弓社、2002年)
発表者:渡辺
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 流言は多種多様で学際的なテーマである。先進国共通の生活様式に根ざすグローバル面と、生活世界の範囲を顕在化させるローカルな面も持ち合わせている。そして、時代と社会を映し出す、優れた社会学的資料である。
ここでの流言の定義は、コミュニケーションの連鎖内で発生し、短期間で大量・ほぼ同一内容の言説である。流言は、人と人とのコミュニケーションの形態の一種であり、水平的に伝播する。

(2) 稲川グループの発表
課題本『うわさ』
発表者:稲川
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 うわさとは非公式の情報であり、その情報自体の真偽を問題としない。うわさを作り上げるのは大衆・集団である。うわさの出所はさほど重要ではなく、広まる過程に注目する。人間の証言は完全に正確というわけではなく、信憑性が低い。重要度あるいは関心度が高い内容がうわさになる。

(3) 田邊グループの発表
課題本『噂の研究』(ハンス=ヨアヒム ノイバウアー/著、青土社、1999年)
発表者:小田
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 噂は古代世界から、重要なメディアとして存在していた。古代ギリシアの文献に噂の痕跡が多く残っている。噂には絶対的な力があり、噂=神というように考えられていた。そして、捉え難く、流動するメディアと考えられていた。噂は“社会集団の記憶”と言われ、監視者としての機能があった。噂自体が変化しながら、自動で反復していった。

(4)内木グループの発表
課題本『うわさが走る―情報伝播の社会心理』(川上善朗/著、サイエンス社、1997年)
発表者:土屋
発表範囲:第1章
【発表の概要】
 うわさは現実に即したある真実を伝達し、自分の身辺の情報はうわさによって伝達される。うわさには伝えたい内容と気持ちがあり、多方向に発信することができるため、一方向に発信する伝言ゲームとは似て非なるものである。うわさは、安定した状況が崩壊したときに能動的に再定義され、精神安定しようとして発生する。相互作用をしながら伝達され、現代ではSNSや口コミが社会を動かしている。うわさは普遍的なコミュニケーションである。
以上

文担当:西林グループ 嵯峨


Copyright (C) Masayuki ESHITA