about 江下ゼミ
ここで言及しているゼミとは、明治大学情報コミュニケーション学部において江下が担当する問題分析ゼミナールです。ゼミは非公開ですが、明治大学在学生にかぎり、見学を認める場合があります。席を確保する都合上、見学希望者は事前にかならず問い合わせてください。なお、通常のゼミ以外にも外部講師を招いた研究会を随時実施しています。こちらは外部に公開する場合があります。
連絡先:駿河台研究棟507号
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2013年度の問題分析ゼミ月曜グループ第6回の概要です。
日時:2013年5月27日(月)16:20~20:30
場所:明治大学リバティタワー16階1168教室
参加者:全17名
江下、高橋、亀が谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(5)
欠席者:0名
1.輪読
竹島グループ
課題本「うちの子よその子みんなの子」(貝塚子育てネットワーク/著、ミネルヴァ書房、2009)
発表者:田辺
発表範囲:第3章
【発表の概要】
保育所から始まった子育て支援は一時保育などとして展開した。また母親が主体で生んだ貝塚子育てネットは参加者の人生に寄り添い、市民主体を考えた組織づくりのきっかけになった。
上杉グループ
課題本『コミュニティ・メディアコミュニティFMが地域をつなぐ』(金山智子/著、慶應義塾大学出版会、2007)
発表者:吉田
発表範囲:第7章、終章
【発表の概要】
コミュニティFMは誕生以来地域コミュニティ形成に大きく貢献してきた。年数を経るにつれてコミュニティFMを取り巻く環境は変化している。それに伴いコミュニティFMは新たな取り組みを取り入れ次なる発展を目指している。
亀が谷グループ
課題本『都市社会の人間関係』(森岡清志/著、放送大学教育振興会、2000)
発表者:亀が谷
発表範囲:第13章、第14章、第15章
【発表の概要】
パーソナル・ネットワークは地位に影響を与える。また、パーソナル・ネットワークは高年齢にとっても影響与える。今後ネットワーク研究には調査方法の併用が必要とされる。
2.反省・アドバイス
・ブックレビューを説明する時は時間に合わせて、分かりやすく言う。
3.ブックレビュー
・高江洲
『ことばと文化』鈴木考夫(1973)岩波新書
文化が違えばことばやことばの捉え方も異なる。外国のことばを辞書と文法書だけで理解しようと思うのは間違いである。
・遠藤
『贅沢の条件』山田登世子(2009)岩波新書
いつの時代においても、有閑であることこそが贅沢の条件である。
・上杉
『家族という意志‐よるべなき時代を生きる‐』芹沢俊介(2012)岩波新書
自己本意主義的志向が浸透する時代の日本において、家族が家族であるためには対幻想の形成・維持しようとする意志を持ち続けるが不可欠である。
・小林
『変貌する民主主義』森政稔(2008)ちくま新書
民主主義は社会の影響を受けて変容しつつある。
・吉田
『ことばと思考』今井むつみ(2010)岩波新書
異なることばの話者の思考は重なる部分があると同時に異なる部分もある。ことばと思考の違いを認識する必要がある。
・紀伊
『至高の日本ジャズ全史』相倉久人(2012)集英社新書
終戦後、日本人は欧米からくるジャズを志向したが、60年代には日本のジャズを生み出し独自のアイデンティティを見つけた。
・鈴木
『セクシィ・ギャルの大研究』上野千鶴子(2009)岩波現代文書
女は社会的に強くなるのはいいが、母として強くなるのはもうやめなければいけない。そうでなければ日本の将来が危ない。
・石原
『未来をつくる図書館』菅谷明子(2003)岩波新書
図書館は情報や人をつなぐことで市民の潜在能力を引き出し、社会を活性化させる「知のインフラ」として存在し続ける。
・亀が谷
『中国の市民社会ー動き出す草の根NGO―』李妍焱(2012)岩波新書
NGOの影響力を高めるには、市民に参加することを習慣化させることが重要になる。
・古神
『スローシティ世界の均質化と闘うイタリアの小さな町』(2013)光文社新書
イタリアの町で実践されているスルーシティへの取り組みに、ひとが幸福に暮らす場とは何かという解を見出すことができる。
・山中
『モードとエロスと資本』中野香織(2010)集英社新書
2000年代においてファッションは大きく移行したが、原点や伝統に回帰することが求められる。
・竹島
『ファミリーレストラン 外食の近現代史』今 柊二(2013)光文社新書
かつては家族が集まって「食べる」場として機能していたファミリーレストランは24時間営業かや低価格化により現在では若者たちがいる「いる」場として機能している。
以上
文担当:リュ
編集:遠藤
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