about 江下ゼミ
ここで言及しているゼミとは、明治大学情報コミュニケーション学部において江下が担当する問題分析ゼミナールです。ゼミは非公開ですが、明治大学在学生にかぎり、見学を認める場合があります。席を確保する都合上、見学希望者は事前にかならず問い合わせてください。なお、通常のゼミ以外にも外部講師を招いた研究会を随時実施しています。こちらは外部に公開する場合があります。
連絡先:駿河台研究棟507号
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2016年度の問題分析ゼミ第6回の概要です。
日時:2016年5月24日 16:20~20:00
会場:リバティータワー13階 1138教室
参加者:21名 江下、山本G(5)、塩野G(5)、竜石堂G(4)、檜垣G(6)
欠席者:1名
1.輪読
(1)檜垣グループ
課題本:『ストリートファッション1945-1995』(PARCO出版、1995)
発表者:佐野 檜垣
発表の範囲:70年代後半
【発表の概要】
70年代後半、流行に対して雑誌『JJ』や『ポパイ』の影響が強かった。またカジュアルファッションのタウンウェア化が起こった。そしてカウンターカルチャーに反発する新しい世代が登場した。彼らは仲間コミュニケーションを求めて各々の共同体を作り、同じ「若者」世代でもグループ毎の差別化が起こり始めた。具体的には竹の子族、ローラー族、ブラスバンド族が挙げられる。
(2)塩野グループ
課題本:『女と金-OL財布事情の近年史-』
発表者:戸張 江川
発表範囲:7 守旧派アラサー・節約ロスジェネに二極化(2000~2002) 8 シゴトオンナたち、それぞれにセルフメイドの人生をめざす(2003~2006)
【発表の概要】
IT環境の普及によってOLの職場はPCと派遣社員に奪われつつあった。また、バブルの幻影を追うアラサーと主婦的な金銭感覚を持つロスジェネ世代の分化が進んだことや、キャリアウーマンとは異なる新しい働く女性像の登場で、女性誌も多様化した女性のライフスタイルに合わせる傾向が見れる。そして、貧乏はエンターテインメント化するまでに世に浸透した。
(3)山本グループ
課題本:『戦後ファッションストーリー1945-2000』(千村 典生/著、平凡社、2001)
発表者:山本
発表の範囲:Vファッションの多様化時代(1970~1989)
【発表の概要】
1970年以降、ファッションの感覚的価値が注目され、ビジネスに組み込まれた。マーケティング面では人々のライフスタイルを意識した戦略がなされ、消費者志向に変化していった。また、1970年に創刊された雑誌『an・an』は、従来の雑誌にない特徴を多く持ち、女性の生活やファッションビジネスシーンに影響を与えた。
(4)竜石堂グループ
課題本:『アップルパイ神話の時代』(原 克/ 著、岩波書店、2009)
発表者:河合
発表範囲:かわいい女(中盤)
【発表の概要】
モダンな主婦への追い込みの語り口において、夫の幸福のために無償の愛を体現する主婦が「かわいい女」であると限定されていった。
また、「幸福な家庭」は個別現象であるにも関わらず、幸せな満足感を得るためにはモダンな主婦でなくてはならない、という普遍概念のすり替えが行われていた。
2.反省
毎回提出のレジュメに、成長が見える人とそうでない人の差が出始めてきた。短時間でも毎日集中して取り組むことが大切。
以上
文担当:塩野グループ 塩野
編集:窪田
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