2009年度:問題分析ゼミ[7]

2009年度 第7回江下ゼミ(問題分析ゼミ)議事録
日時:2009年6月15日(月)16:20〜19:30
会場:明治大学リバティータワー9階1091教室
参加者:18名
江下、宮澤G(3名)、安永G(5名)、高橋G(4名)、深井G(5名)
欠席者:3名

1 連絡事項
・江下先生から就活状況について報告があった。
・インカレ合宿実行委員から13〜14日の合宿地下見についての報告があった。

2 夏合宿について
・夏合宿では、以下の3テーマに分かれて発表をする。
 1)子供とケータイ  課題本...『ケータイ・ネット』
 2)地域メディア   課題本...『地域メディア論』
 3)メディアとジェンダー  課題本...『表現とメディア』
・各個人の興味のあるテーマの課題本を選び、グループ編成をする。
・夏合宿までに事前準備をしておくこと。

3 輪講
(1)深井班の発表
課題本 金子郁容『ボランティア もうひとつの情報社会』(岩波書店、1992)
発表者:伊東
発表範囲:第2章
【発表の概要】
 ボランティアは、個人と社会の密接な相互依存性に基盤を置く。「問題と自分が結びついている」という意識を持つことが重要だ。ボランティアをすることにより、相互依存性のタペストリー概念の究極点、オメガポイントにたどり着く。また、ボランティアをすることにより、自発性パラドックスの中に自分自身を投げ込み、自分自身をバルネラブルにする。この行為に、ボランティアの魅力・力の可能性の源がある。
 
発表者:横供
発表範囲:第3章
【発表の概要】
 ボランティアのプロセスはネットワーキングである。人が情報を出し合うことにより、得られる情報を動的情報という。動的情報を発生させるプロセスはボランティアと同じである。ボランティアの報酬は他人から与えられた価値のあるものだ。その報酬を得るには、「ふさわしい場所」を持つことが必要である。「ふさわしい場所」とは、相手から発せられる「自分が与えた力」を、受け止めるための場所である。
 
(2)安永班の発表
課題本 増田直紀『私たちはどうつながっているのか』(中央公論新社、2007)
発表者:久田
発表範囲:第4章
【発表の概要】
 三角形の関係を示すクラスターは人に安心感を与え、内輪関係を強化するものだ。クラスターが形成されることにより、社会の中で裏切りは軽減する。組織の中でもクラスターがあれば、代わりが利くため、壊れにくい組織を作ることが可能になる。現在は、6次の隔たりの応用事例が多いが、クラスターを強化するコンサルティングが有望視されている。
 
以上
文担当:安永班 久田