2011年度:問題分析ゼミ[2]

2011年度の問題分析ゼミ第2回の概要です。

日時:2011年5月10日(火)16:20~20:00
会場:明治大学リバティタワー8階1081教室
参加者:21名
江下、松井G(5名)、高橋G(5名)、荻野G(5名)、小玉G(5名)
欠席者:0名

1 輪講
(1)松井班の発表
課題本:桜井哲夫・大榎淳・北山聡/著
『デジタルネットワーク社会―インターネット・ケータイ文化を展望する―』
発表者:松井
発表範囲:第Ⅰ部第3章
【発表の概要】
 インターネットは、ソフトウェアや技術、コンテンツとともに発展してきた。この激しい変化の中で時代についていくためには、つねにアンテナを張り巡らせ、動向に気を配り行動することが大切である。

発表者:生方
発表範囲:第Ⅱ部第1章
【発表の概要】
 インターネットは社会的空間である。そこは人々のコミュニケーションの場であり、ハッカー文化を背景とする。ユーザや社会制度、マスメディア化などにより、様々な文化が合わさり、インターネット文化は変容を続けている。

(2)小玉班の発表
課題本:町村敬志・西沢晃彦/著『都市の社会学―社会がかたちをあらわすとき―』
発表者:中村
発表範囲:第4章
【発表の概要】
 個性を求め新しい社会圏へと踏み出そうとするコスモポリタリズムと、自らの安定した世界に耽溺するナルシシズムによる欲求の対立が存在する。これらの意識は、公共の場で生まれ、2つの結合から個性は展開していき、社会圏の交錯により社会の厚みは増す。

発表者:中澤
発表範囲:第5章
【発表の概要】
 階級・階層的なまとまりを形成するには3つの条件がある。だが、時代の流れによってこれまでの階級・階層が見えにくくなっている。そこで新たに階級・階層的な集合主体が見出されれば、社会に光が見える可能性がある。

発表者:小玉
発表範囲:第6章
【発表の概要】
 消費者である我々は、財・サービスの4つの配分形態を利用している。この中で、どの形態が最も適しているかを見極める必要があり、都市を生きていく場として都市社会を積極的に作り上げていかなければならない。

(3)高橋班の発表
課題本:橋本良明/編著『メディア・コミュニケーション学』
発表者:林
発表範囲:第1部3
【発表の概要】
 活版印刷技術によって活字メディアは普及した。本と新聞は大きな影響を及ぼしたが、現在では活字メディアの衰退が起こっている。だが、この活字メディアの衰退を検証する必要がある。

発表者:嶋田
発表範囲:第1部4
【発表の概要】
 ラジオは「情動的に語りかける」要素と「ながら聴取」要素を生かし、擬似パーソナルメディアとして機能している。我々は、ラジオのような半強制的なメディアと「ポッドキャスト」のような自由なメディアのメリット・デメリットを理解し、耳を傾ける必要がある。

(4)荻野班の発表
課題本:森岡清志/著『地域の社会学』
発表者:荻野
発表範囲:第5章
【発表の概要】
 地域の歴史は「地域が創り出す次元」と「歴史が地域を造り出す次元」で考えられる。前者は公史を補完する可能性を導き、後者は歴史により地域がどう変化すべきかを改めさせる。私史に注目し、主体的に歴史を見ることで新しい地域の見方を学ぶことができる。

発表者:江草
発表範囲:第6章
【発表の概要】
 地域の重要性は、「安全・安心」「プロダクティブ・エイジング」「地方都市の衰退と再生」という3つの観点から考えられる。あらゆる資源を見つめなおし、若者と高齢者が同じ目線で街づくりを考えるなどして、地域の魅力を再発見する努力が必要である。

発表者:鳥丸
発表範囲:第7章
【発表の概要】
 高度成長期、核家族増加により育児環境が悪化した。だが一方で、地域の中で相互秩序的な育児サポートが自然発生的に生まれつつある。育児には、地域の相互扶助、サポートが必要である。

2 業界紙研究
日経MJ、日経産業新聞、繊研新聞から各自興味を抱いた記事について発表。

以上
文担当:嶋田
編集担当:秋元