2012年度の問題分析ゼミ第18回の概要です。
日時:2012年10月16日(火)16:20~20:00
会場:明治大学リバティータワー9階1098教室
参加者:江下、高橋、舘G(5)、中村G(4) 政岡G(5)、神谷G(5)
欠席者:1名
1 個人研究発表
(1)政岡 テーマ『居酒屋の常識』
1)概要
居酒屋は大きく3つの種類に分類化ができる。居酒屋業界では画一的な「常識」が語られるが、売上等のデータを基に「常識」を見つめ直し、売上に対して外部要因が働く状況を考察する。居酒屋業界に蔓延する画一的「常識」を壊す
2)居酒屋の3分類
・繁華街型(眠らない街型)
・学生街型(オフィス街型?)
・地域密着型(その他型)今回はこちらに着眼
3)売上=客単価×客数(回転率)客単価に注目した
4)常識その1 居酒屋は金土が勝負
・平日にいかに客を呼び込めるかが肝要である。
5)常識その2 雨の日の店は売れない
・地域密着型は平日は雨でもあまり変わらない。
6)常識その3
・暑い時期は生ビールが売れるため重要である。
7)まとめ
画一的な「常識」は全く意味をなさない。外部要因の「意味」を考える必要がある。個別の店舗に売るための工夫が必要である。商品を「売る」とは商品を「作る」に近い。個人経営居酒屋にも生き残りの道はある。
〈コメント〉
・場面情報が少ない。とれないデータは場面情報で補う
・データにこだわりすぎた 要因の列挙不足
・常識は8つくらい挙げてそこから絞っていく
・場面情報と裏付け、双方が重要
(2)中川:テーマ『イタリアントマトにおける喫煙者事情』
1)たばこについて
禁煙・分煙が進んでいる。家族連れは嫌煙、喫煙者はコーヒー一杯でたばこを吸う。店舗ごとに喫煙利用者が分かれる。戦後の禁煙の動きは1986年ごろから。
2)イタリアントマトについて
1995年にイタリアントマトカフェジュニアが登場した。低価格が売りだが昨今は売り上げが落ちており、若者に注目している。分煙だと回転率が上がる。
3)フィールドワーク
渋谷、新宿、池袋、原宿のイタリアントマトを調査し、年齢層に主眼を置いた。渋谷や原宿は若者が多い。新宿はランチの時間からか40代以降が多かった。
4)まとめ
・全年禁煙が進む
・客層に合わせたサービスを
〈コメント〉
・たばこも場面情報。何本吸うか、加える位置は、何人で、会話はあるか、など
・結論を絞ってもよかった
・スケッチをする そこから典型と特徴をつかむ
・数字にならないネタの方が使えることが多い
(3)高橋:テーマ『ライセンスとファン』
・ファンの間には仲間意識と排他性がある
・現代の若者は高度なコミュニケーション力を要される
・ライセンスが若者を引き付ける要因は「共感」と「期待」
・複雑な人間関係を生きる若い女性に支持
・このリサーチではまずファンが面白いと思い、ネットで確認し、実際に行ってみた。そして資料で再確認した。
・口頭の発表ではデータはひっそりと
・そんなに数字をがんばらなくてもいい。怠ってはいけないが
〈コメント〉
・数字と場面情報どちらも大事
・徴候の候補をみつける
・客観的な数字に意味を与えること
・どれだけ小さくてもオリジナルの解釈を
・小説家や漫画家の電車の中での「訓練」 ...目の前にいる人がどういう人なのか?
2 その他連絡事項
・11月19日(月) ジャーナリズムのフォーラム 安田純平氏・常岡浩介氏がゲスト
・11月27日(火) 企業プレゼン
・各社の企業プレゼンはすべて同時並行
・段取りをきっちり決めることが重要 資料集めは3日~1週間、一次情報は2週間、等
・自分たちが客というスタンス 自分たちの学生というポジションにこだわること
以上
文担当:渡辺(香)
確認:佐藤