2013年度の問題分析ゼミ月曜グループ第2回の概要です。
日時:2013年4月22日(月)16:20~20:30
場所:明治大学リバティタワー11階1112教室
参加者:全17名
江下、高橋、亀ヶ谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(5)
欠席者:0名
1 輪読
竹島グループ
課題本『うちの子よその子みんなの子』(貝塚子育てネットワーク/著、ミネルヴァ書房、2009)
発表者:遠藤
発表範囲:第1章
【発表の概要】
現代において人間関係が希薄化し、子育てに孤独や不安を抱えている母親は多い。そのため拠り所が無く自己否定に陥りがちになってしまう。その悩みを解消する場として、貝塚子育てネットワークというサークルがある。そこでは、すぐに相談にのってもらえる相手が存在し、ありのままの自分を受け入れてもらえるので安心して子育てができる。そして、サークルの中で役員を担うことにより、単に子どもの親ではなく一人の人間として活動することで自分の存在意義を見出していくことができる。
上杉グループ
課題本『コミュニティ・メディアコミュニティFMが地域をつなぐ』(金山智子/著、慶應義塾大学出版会、2007)
発表者:上杉
発表範囲:第1章
【発表の概要】
かつてのコミュニティは地域に基づいた対面によるコミュニケーションで成り立っていたが、メディアの発達によってマス・コミュニケーションが主流へと移り変わっていく。
しかし、それは地域への関心を低下させることになってしまった。そこでコミュニティFMラジオが登場した。それはマスコミュニケーションのように不特定の人々に情報を提供するでもなく、対面とは違う特定の人々に情報を提供する新しいメディアである。
それによって住民相互のコミュニケーションを再び引き起こすことを可能とした。
亀ヶ谷グループ
課題本『都市社会の人間関係』(森岡清志/著、放送大学教育振興会、2000)
発表者:石原
発表範囲:第1章、第2章
【発表の概要】
都市は社会文化を促進することで実現する。都市における共同生活は専門の機関が処理することに依存していることから都市生活は二次的接触を優位化させるものとなった。
そして、都市が発達することは人間関係のあり方にも大きく影響するものとなった。
従来、村落の中でのコミュニティしかもたなかった人々は、個人を中心として様々なネットワークを形成するように変化したのだった。
2 反省・アドバイス
・読解するということは、物事を関連づけて考えながら読むということ。
・レジュメを作成するにあたって内容の優先順位を意識すること。
・難しい言葉にまどわされず、ディテールにこだわること。
3 ブックレビュー
・山中
『今夜もひとり居酒屋』(池内紀/著、中公新書、2011)
居酒屋はお酒を媒介とした結節の場である。
・リュ
『いじめの構造』(森口朗/著、新潮新書、2007)
いじめる側の快楽追求といじめられる側の恐怖というからくりがある。
・古神
『国際政治』(高坂 正尭/著、中公新書、1966)
軍備、経済、価値観の3点から世の中の事柄答えがないことを主張する
・亀ヶ谷
『社会人の生き方』(暉峻 淑子/著、岩波新書、2012)
社会人に必要なものは何か、どうやって若者を育てればよいか。
・竹島
『若者が無縁化する』(宮本みち子/著、ちくま新書、2012)
労働市場からのけ者にされた若者の実態を見据えて検討している。
・鈴木
『入門 人間の安全保障』(長有紀枝/著、公文新書、2012)
国や機関に頼るのではなく、個人レベルで行動することの必要性について。
文担当:遠藤
編集:紀井
コメント