2013年度:問題分析ゼミ[火4]

2013年度の問題分析ゼミ火曜グループ第4回の概要です。

日時:2013年05月07日(火)16:20~20:30
会場:明治大学リバティタワー10階1102教室
参加者:15名 江下、高橋、橘班(5)、後藤班(5)、山田班(5)
欠席者:0名

1 レジュメ返却
[アドバイス]
・「」が冒頭にくる際は段落をあけない。
・レジュメは修正に修正を重ねてつくることで上達する。
・作成したものを一度印刷し、時間をおいて眺めることや音読してみることで修正部分がみえてくる。
・見出しの数字の後には「全角スペース」か「全角ピリオド」をうつ。(例:1 概要)
[参考文献]
・『日本語の作文技術』(本多勝一、朝日文庫)
⇒読点の使い方や係り結びが学べる一冊。
・『論文の教室』(戸田山和久、NHK)
⇒クリティカルリーディングが分かりやすく掲載されている。論文の書き方が学べる。
 
2 ブックレビュー
・秋楽
『ラジオのこちら側で』(ピーター・バラカン、岩波新書、2013)
 広告収入に頼らない、身近な存在のラジオにするために今後を考える。
・松村
『出版大崩壊』(山田順、文春新書、2011)
 電子書籍はこれから進化していくものであり、多くの問題を解決していかなければならない。
・佐久間
『ネットの炎上力』(蜷川真夫、文春新書、2010)
 ネットメディアの特徴は双方向性と広告である。ネットは新聞やテレビと共に成長していくべきだ。
・後藤
『明日の広告』(佐藤尚之、アスキー新書、2008)
 消費者を知り、消費者側にたった広告をつくり店頭まで導くことがポイントである。
・姫野
『電子出版の未来図』(立入勝義、PHP新書、2010)
 電子書籍が広まり出版社がなくなると誤字脱字や名誉毀損が増える。著作権が厳しい日本での電子書籍市場は日本独自のやり方が必要だ。
・伊藤 
『電波利権』(池田信夫、新潮新書、2006)
 電波の大半はテレビ局が占めており、これは政府が交付源となっている。電波を政府から解放しなければならない。
・山口
『検証 東日本大震災の流言・デマ』(荻上チキ、光文社新書、2011)
 流言やデマは対処法、具体例を知っておくことが大切。東日本大震災の情報不足における多くの流言やデマを通して、内容を疑い確かめることの大切さがわかる。
・山田
『日経新聞の真実』(田村秀男、光文社新書、2013)
 公正中立ではない日経新聞において、記者は疑問を投げかけ、経済学をきちんと学ぶことが大事だ。
・勝又
『明日のコミュニケーション』(佐藤尚之、アスキー新書、2011)
 ソーシャルメディアのマーケティングでは、生活者の共感、確認、参加、共有を得る必要がある。
・岡部
『テレビ進化論』(境真良、講談社現代新書、2008)
 映画からテレビ、そしてインターネットへと映像ビジネス派遣がうつってきた。放送と通信の融合が行われようとしている今日、テレビは次のテレビへ変化する。
・橘
『つながり進化論』(小川克彦、中公新書、2011)
 固定電話から携帯電話、ネット社会へと人のつながりの進化をたどる。
・ソン
『ニュースキャスター』(大越健介、文春新書、2012)
 ニュースキャスターは最終表現者として時代が求めるものを自分なりに発信するものだ。
[補足]
・周波数帯域
⇒秒間に波をいくつ送れるか、どの周波数を使うか。政府(内閣府)がおこなっている。周波数帯域が広いほど一度に多くのデータを送ることができる。
 
3 輪読
(1)山田グループ
課題本:『ケータイ社会論』(岡田朋之・松田美佐、有斐閣、2012)
発表者:山口、武井
発表範囲:第五章、第六章
【発表の概要】
第五章・メディアは私たちの感覚の延長であり、その中でもケータイは「わたし」というものをつくるメディアである。より良い「わたし」に変わっていくためにもケータイは必要不可欠になっている。
第六章・家族形態や愛情は変化する。各メディアが性役割分業を再度特徴づけ、ケータイの普及により家族関係は新たに純粋な関係性がみえるようになった。純粋な関係性になったことで家族がネットワークのような家族関係ができるようになった。
 
(2)後藤グループ
課題本:『ネット評判社会』(山岸俊男・吉開範章、NTT出版、2009)
発表者:権藤
発表範囲:第一章~第三章
【発表の概要】
・開かれた市場であるネットオークションでは情報の非対称性という問題がある。しかし不正取引の割合は予想を下回る。それは評判、特にポジティブな評判が利益に大きな影響力をもつからといえる。
【補足】
・インセンティブ
⇒プラスの要素は長くなるとインセンティブが働く。マイナスの要素は消すことが不可能であり、ひたすら沈むためインセンティブがなくなる。
 
(3)橘グループ
課題本:『若者たちのコミュニケーション・サバイバル』(岩田考・菊池裕生・羽渕一代・苫米地伸、恒星社厚生閣、2006)
発表者:安藤
発表範囲:第二部・第三章、第三部・第五章
【発表の概要】
第三章・美容整形が許容される社会では身体こそが自己と他者をつなぐコミュニケーション・メディアとなった。理想的な身体を獲得して維持するためには他者が不可欠だ。
第五章・メディアツールが「出会い」のシステムをより簡単にした社会変化により、選択可能性が増大したため恋愛アノミーがうまれた。
【補足】
・自分らしさ
⇒80年代のファッション雑誌リードには「自分らしさ」を強調するリードが多い。
・美容整形やファッションをメディア論からみていくとおもしろい。
 
【連絡:山田】
・ゼミ協1人¥1,500
 5月最終週までに回収
・6/13 情コミ交流会(来週までに返事)
 6/30 情コミスポーツ大会
 
文担当:武井
文編集:岡部、伊藤
 
以上