2013年度:問題分析ゼミ[月15]

2013年度の第15回問題分析ゼミの概要です。

日時:2013年9月23日(月)16:20~20:00
場所:明治大学リバティタワー16階1168教室
参加者:全17名 江下、高橋、亀ヶ谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(5)
欠席者:0名

1 ガイダンス

個人研究の目的は「打たれ強くなる」ことである。ゼミで研究を発表するときは批判を覚悟してのぞまなければならない。しかし、人によって批判される量に差が生まれる。批判される量が多いかどうかは「オリジナルなネタがあること、ディテールまではっきりさせること、いったいなにが問題なのかをはっきりさせること」の3点をおさえているかによって決まる。

「オリジナルなネタ」というのは事実や法則性が本やインターネットに載っていない独自のものであるということである。そのため、必然的に普遍性のない小さなテーマになる。「答えを出す」ことが大切だ。「ディテールまではっきりさせる」とは隅々まで理解することである。テーマについて詳細がわかると的外れかどうかもわかる。これは「こんな感じ」というあいまいな項目をなくすことでもある。「なにが問題なのかをはっきりさせる」とはテーマを段階的に設定し、具体的におとしこむことである。問題をはっきりさせたあとは逆に抽象的にする。

個人研究では大学生の特権である「時間が多い」ことを有効活用する。調査で時間をかければできることをするということである。しかし、ここで陥りがちなものとして「人に聞いてみた」という調査があげられる。これは行動としてはオリジナルではあるが、情報としてはオリジナルではないことに注意する。時間を活用するものとして「数をこなす」ことが一例としてあげられる。さらに、調査のためだけにやるのではなく、自分たちが日常的に行動している中ですることでもっとも効率的に「数をこなす」ことができる。

また、テーマに時間と場所を加えることでテーマをしぼることができる。

2 大学で学ぶ姿勢(古田幹雄『大学院で幾何の勉強を目指す学部生の方たちへ』より)

 ・自習
 1冊の本を最初から最後まで読み通す。前期に読んだ本の中から「自分の1冊」を見つけ出し、助詞に疑問を抱くまで読む。ノートにとりながら読むのがよい。
 「図書館にいろいろな本があることを実感する」図書館に限らなくてもよいが、さまざまな種類の本がおいてあることを把握する。
 自分がわかっているはずのことを人に説明できるようにする。
 本を閉じて主張を説明できるようにする。

 ・ゼミ
すべてを自分で納得するという状態を目指す。ごまかさない。
すぐにはわからなくとも簡単な事例を使う。
図式や例、さらには引用を用い、何をいいたくて引用しているのかを明らかにする。
「だいたい」を使わない。
説明の精度を変えない。話の内容にめりはりをつけ、クリアな部分と仮説を区別する。
自分で納得していないが状況証拠でそうだと思わないことを話さない。納得できない根拠とディテールをはっきりさせる。
「理屈っぽいいやなやつ」を目指す

3 想像力を高める

 アイディアは数を出してみることが有効だ。クリエイティブな職業についている人は電車にいる人を見た目から朝食や両親を想像する。「見た目」という限定された情報をひもづけられる。情報をひもづけする練習として、共通点がないようにみえる2つのものから共通点を見つけ出す、あるいはまったくおなじようにみえる2つのものから違いを見つけ出す、という遊びがある。

4 連絡

・CCCの方が来てくれるそうなので質問を考えておく。
・ぶつかりげいこはユーザーの立場に立って考える。

以上

文担当:石原
編集:遠藤