2013年度の問題分析ゼミ火曜グループ第16回の概要です。
日時:2013年9月24日(火)16:20~18:00
会場:明治大学リバティータワー10階1102教室
参加者:全16名 江下、高橋、橘G(4)、後藤G(5)、山田G(5)
1 個人研究の概要
・1回ボコボコに叩かれよう
・発表時間は30分以内なら可、つまり10分でも3分でもかまわない
・質疑応答は時間無制限
2 大事なポイント
①発表内容に必ずオリジナルな情報を含めること。
...「こういう内容はどの本にも書いてない」というようなことを見つける。内容は些細なもので良い。みつけるために、問題を小さくしていく必要がある。普遍性のない問題にし、空間、時間、属性などを細かに区切っていくこと。
②詳細まではっきり書くこと。
...「こんな感じ」という言葉は不合格。細部にこだわればこだわるほど、全体の質が上がる。もちろん、全体の構造を蔑ろにしては意味がないので、軸をしっかり立ててから細部に向かうこと。
③何が問題なのかを明確にすること。
...問と答をクリアにすること。「〜こういう傾向が出ました」→だから何?ということ。それはタイトルから出てしまう。短く、「〜について」というようなタイトルはアバウトになっている証拠。
3 その他アドバイス
・最初は素朴な疑問から始まる。そこから試行錯誤をしながら問題を小さく、絞り込んでいくことが重要。調査と同時並行で絞り込んでいこう。
・疑問点が絞り込めたら、そこに普遍性をもたせる(普遍化)。「キモオタのファッション」→「男性のファッション」という普遍性が見つかるかもしれない。ある事柄に色々なことを結びつけていく。1つのものは様々な観点から捉えることができる。スマホに付いているカメラから、ビデオカメラなどへ発展させられる。異なる観点から「意味づけ」をすることが重要となってくる。そこにオリジナリティが宿る。
・情報の量とクオリティを増やすには、時間か金のどちらか又は両方が必ず必要となる。我々が費やせるのは時間になってくるので、まず時間を賭ける。手間暇を賭けることが一番の近道となる。地道な作業を怠るな。
・情報量を集めるコツ
...量を集めるには限度がある。日常的にやっている行動の中で、ほんのちょっと注意を傾けられる情報を集めるというのが、一番効率がいい。電車内など、日常的な行動にリサーチを盛り込ませると良い。物理的に出歩くことだけが情報収集ではない。数で勝負するポイントがあるとプレゼンが光る。
・共同で調査などをするのは自由。最終的な仕上がりが別であれば良し。
4 現時点でのテーマ共有
安藤...夜の世界で働く人たちの髪形について
勝又...オンラインゲームにハマる理由
山口...アニメの聖地巡礼による地域活性化を利用したなんやかんや
山田...無料ビジネス(アプリ)がどういうときに適応されるのか
武井...バーの維持戦略(バー内の人のネットワーク)
橘...音楽がネットワークに流出したことによって起こった問題の調査(クラブミュージックの観点から)
姫野...男性の化粧に対する関心の上昇から男らしさについて研究する
ソン...ネットによる音楽のプレス(SNSの観点から)
秋楽...POP広告の効果
後藤...音楽と消費(J-POPのCD売り上げと消費者の行動心理)バカ売れしてるCDの理由
権藤...商店街
松村...口コミが消費者に与える影響(化粧品に絞って)
佐久間...杉並区の脱原発デモについて
5 後期の心構え
勉強とはどういうふうにすべきなのか
・大学の講義などは最大限活用しろ
・多数の問題に取り組むよりも、1つの問題を掘り下げろ
・1冊の本、1つの文献を読み尽くせ。完璧に把握したと言えるまで理解すること。究極的な精読をせよ。多読でみにつくのは視界を広げる能力、アイデアを広げる能力。精読に関しては読むべき本を見定めろ。それは自分で見つけるしかない。前期読んだ中で選ぶのも良し。古典が無難。「アメリカ映画の文化史」は価値がある。
・図書館で量を実感することが大事。
・自分が分かっているつもりになっている事柄を人に説明してみる、説明できるようにする。→知識が見識になる。
・本を閉じて、本に書いてある主張を自分の口で説明できるようにする。→そこで初めて本の内容を吸収できる。
・1冊の内容を自分なりに噛み砕いて文献ノートを作る。→見開き1ページで作成。2回読み、1回目はガシガシ書き込む。2回目にノートを開き、引用できるような文をノートの左側に書き込む。右側に左側の要約をする。用語は右側の下に書き込む。右側の間には思いついたことなどを書く。
・すべてを自分で納得しているという状態を作り上げる。自分や他人に対するごまかしは厳禁(こんな感じ)
・非自明であるが最も簡単な例を見つける。→何が明らかで、何が明らかでないかがはっきりする。ex)人にされて嫌なことは何か?顔にゲロを吐かれる→自明 遅刻をされる→曖昧
・分かっていることと分かっていないことの境目を見出す。
・図、例を使うといい。
・だいたいこうなっている、という不正確な説明を長々と続けるのは良くない。
・説明の精度を1つの流れの中で変えないこと。
・自分で納得してはいないが、「こういう感じであってるだろう」というような情報を盛り込んではならない。
自分にどんなこだわりがあるのかを再確認してみる。
「おいしい」がどのようにおいしいのかを考えてみる。
6 ぶつかり稽古について
月火それぞれ2グループの計4グループで行う。
7,8人で自由に編成する。
「学生」というユーザーのポジションにこだわってほしい。
相手は「自分たちは」に興味がある。
向こうが知らないところで勝負をしてほしい。
自分たちがどういうポジションにいるのか。大学3年生というのもあるし、都内の学生という捉え方もできる。そこを上手く利用しよう。
文担当:伊藤
編集:岡部
以上