2013年度の第25回問題分析ゼミの概要です。
日時:2013年12月9日(月)16:20~20:00
場所:明治大学リバティタワー16階1168教室
参加者:全16名 江下、高橋、亀ヶ谷G(5)、竹島G(5)、上杉G(4)
欠席者:1名
1 個人研究発表
・古神
テーマ『日本車PETボトル飲料の購買要因に関する調査』
[概要]
PETボトル登場によりお茶の飲用シーンが拡大し、現在日常生活で最も飲まれている飲料になった。飲料を購入する際には、消費者は非計画購買と部分計画購買を行っている。また、立体広告としてデザイン性の高いボトルが登場した。そこから、日本茶PETボトル飲料の購買要因を容器の形状に注目して調査した。
<コメント>
・お茶がペットボトル飲料として発売され始めたのかをもう少しはっきりさせた方が良い
・個人研究においては、ボトリングの歴史などといった、歴史におけるコンテキストを抑える必要がある
・上杉
テーマ『いわゆる健康食品の陳列分析』
[概要]
コンビニにおける、いわゆる健康食品の陳列法は3タイプ存在した。今回調査した東京駅周辺はオフィス街であり、その中ではパン型陳列が圧倒的多数だった。オフィスで働く人には、時間がなくても手軽に栄養バランスをとりたいといったニーズが求められている。その中、カロリーメイト、クリーム玄米ブランはゴールデンラインに陳列されているため、消費者のニーズを叶えていると言えるのではないか。
<コメント>
・今回はオフィス街(東京駅)に絞ってリサーチを行ったが、他のオフィス街や、違う場所と比較して研究を行うと、一層良い発表となる
・高江洲
テーマ『女子大生が選ぶ生理用品』
[概要]
前回の発表では、女性が求めている生理用品とはどんなものかを@cosmeの口コミを参考に分析したが、今回は@cosmeのユーザー層を年代別、職業別に調査した。年代は20代、30代がそれぞれ40%前後を占め、残りの20%は40代以上となった。職業構成としては、会社員が40%を超え、専業主婦、フリーター、大学生はそれぞれ10%前後となっていた。また、ネットリサーチ「ティムスドライブ」によると、59人中46人が生理用品を購入する際に機能を重視すると答えた。そしてメーカーにこだわりを持つ人は24人で、半数を切ることとなった。
<コメント>
・生理用品のような日常消耗品の機能は、基本的に大差ないゆえに、消費者はその商品のブランド力を基準として購入する可能性がある
・そのため、商品の性能に関して無知な人は、購入の際ブランド力を重視しているのか否か、先行研究で調べる必要がある
・また、日常消耗品全般における研究を行う際にも、購買動機は何段階か抑えておかなければならない(例:シャンプー、ティッシュ、ポストイット、A4紙)
2 中間発表、再発表を終えて
・今回の個人研究では、「自分だけのオリジナル情報」を見つけることがメインテーマであったが、大切なことは先行研究に精を出す事であり、オリジナル情報は発表に5〜10%含まれればよい
・研究の準備中に苦しみもがいたときは、先行研究が疎かなのではないかと疑ってみるとよい
・また、先行研究を調べる際はネットに落ちている情報ではなく、先人の知識が詰まった図書館に身を投じてみるとよい
・先行研究をたくさん調べても、その中で発表の際に使えるのは2〜3割程度だが、残りの7〜8割も「こういう見方ができなったのですか?」という突っ込みの際に、それを切り返すために利用できる場合がある
3 ぶつかり稽古中間発表
竹島班
①買い手が欲しいものを提示する逆オークション
・探し求めているレアな物が見つかるメリットがある
売り手がいないと成り立たないというデメリットがあるが、大型リサイクルショップと提携すればよいのでは
②値段がどんどん下がっていく逆オークション
・時間制限をかけることで購買意欲を促進させる
・企業は売れ残りをさばきやすくなる可能性がある
<コメント>
・オークションサービス全体においては楽天、Amazon、Yahoo!を上回るサービスを提案するのは難しい
・ネット上において物は飽和しているので、サービスを販売するのはどうか
・規模は小さくても良いから、何かに特化した、ならではのサービスができたらよい
・また上3社のサービスの隙間を埋めることができてもよい
・また、このようなサービスを提案するときは、スタートアップを考慮することが極めて重要である
鈴木班
①なんでも調査団の事業化プロジェクト
・現在サービスとして存在する「なんでも調査団」の回答数の多さを利用したサービス
・学生は、幅広い年代の人からアンケート結果を求めることが難しいと感じているが、そこで「なんでも調査団」の回答者(=団員)に協力してもらうことで良質なデータが手に入るのではないか
・また、近年のダイレクトマーケティングの流れから、この「なんでも調査団」の回答結果をビッグデータとして利用し、企業はより直接的な宣伝を打つことができるのではないか
<コメント>
・同社は過去に大学の研究室とコラボして、ビッグデータに協力してもらったことがある
・学生のアンケート需要は間違いなくあり、またリソースを有効活用できるので実現性はあるのではないか
・現実的なスタートアップとビジネスモデル、そしてリソースを利用できるかを考える事が重要である
以上
文担当:山中
編集:遠藤