2016年度:問題分析ゼミ[3]

2016年度の問題分析ゼミ第3回の概要です。

日時:2016年4月26日 16:20~19:45
会場:グローバルフロント3階 403N
参加者:23名 江下、高橋、李、山本G(5)、塩野G(5)、竜石堂G(5)、檜垣G(5)
欠席者:0名

1 輪読
(1)塩野グループ
課題本:『女と金-OL財布事情の近代史-』(宮川 真紀/著、アストラ、2013)
発表者:江川、戸張
発表範囲:3 よくばりOL独身延長して大暴れ1987-1989 4 サラリーマンOLみんな働きみんな辞めたい1990-1992
【発表の概要】
 80年代後半、働き続ける女性を取り巻く環境は変化したが相変わらず結婚派の女性が多く、男性文化については好景気によってねじ曲げられ、女性に尽くす人が増えた。90年代初頭、豪華な福利厚生によってOLたちはお得に消費・貯蓄を行った。仕事においてはキャリア志向の女性が増えたが、十分な職場環境は整っていなかった。

(2)竜石堂グループ
課題本:『アップルパイ神話の時代』(原 克/著、岩波書店、2009)
発表者:佐藤匠
発表範囲:第2章 できる女 前半
【発表の概要】
 「できる女」というモダンな主婦像の形成過程には、小型化・省力化など科学技術への漠然とした信仰や、規範化された女性の擬似的な解放、労働に関するヒエラルキー意識の芽生えがあり、モダンな主婦像に至るまでの要素は、雑誌の表象戦略と当時の社会意識が密接に絡みあった複雑なものであった。

(3)檜垣グループ
課題本:『ストリートファッション1945-1995』(PARCO出版、1995)
発表者:大西、檜垣
発表の範囲:1960年代前半
【発表の概要】
 60年に発足した池田内閣の所得倍増計画により経済政策が進み、消費が美徳とされた。またオリンピック開催にともない、異国の雰囲気になった街に若者が集まった。特徴的なファッションは少ないが、六本木族や原宿族、みゆき族など街を遊び場にする新しい文化が生まれた。

(4)山本グループ
課題本:『戦後ファッションストーリー1945-2000』(千村 典生/著、平凡社、2001)
発表者:林、藤本
発表の範囲:第3章 マーケティングの時代
【発表の概要】
 1958年から1964年の間、日本ではデパート産業界によるファッションショーの本格的な開始や、若者を対象としたマーケティング戦略が行われるようになった。また同時に洋服を作る合繊メーカーも、既製服の一般化や材料の多様化によって服の大量生産化を行う技術が追いついていった。それにより、様々な人々に影響を与え、ファッションの多様化が進んでいった。

2 連絡事項
ゼミ協から
・ 費用として1人1500円ずつ集金
・ ドッジボール大会に参加するか否か

3 反省
質問の回答に詰まる場面が何度かあったので、より詳しく下調べをし、理解を深めて発表に臨みたい。内容以外の部分についても、発表者は聞き取りやすい声量や話す速度を意識する必要がある。
以上

文担当:塩野班 江川
編集:窪田