2018年度:問題分析ゼミ[11]

2018年度の問題分析ゼミ第11回の議事録です。

日時:2018年6月26日(火)15:20〜20:00
会場:明治大学リバティタワー13階1131教室
参加者:24名 江下、高橋、山本G(5名)、星野G(6名)、中島G(6名)、土屋G(5名)

1. グループ発表
(1) 土屋グループ
課題本:日本映画史110年
発表者:土屋 発表範囲:4章
【発表概要】
「暗黒の時代」と呼ばれた1941年~1945年の日本における映画は、さまざまな製作制限のあるなか日本独自の美学を組み込みこんでいった。しかし、戦争に協力した映画にも軍国主義を礼讃したものから抵抗映画まで、単純な戦争昂揚映画ばかりではなかった。

発表者:興梠 発表範囲:5章
【発表概要】
日本は第二次世界大戦時までに獲得した植民地、占領地の映画製作に様々な影響を与えた。日本はしばしば映画を植民地化に有効な道具として使用した。この影響は今でもうかがえる。

発表者:藤中 発表範囲:6章
【発表概要】
戦後、GHQによって日本映画は制御、管理され自由に映画を作ることは許されなかった。民主主義を礼賛する映画が奨励され、戦争責任の問題の告発は困難を極めたが公職追放の措置がとられた。40年代後半には三次にわたる大規模な東宝の労働争議が起こった。

発表者:篠崎 発表範囲:7章
【発表概要】
日本が独立したことで映画への検閲が廃止されると、それまでのアイデア映画は消滅し、時代劇が復活、人気をあつめた。それにともない映画人口が次第に増え、日本映画史における第二の全盛時代を迎えた

(2) 星野グループ
課題本:日本レコード文化史
発表者:温井 発表範囲:3章
【発表概要】
明治末期から大正時代前半にかけて、レコード産業は、洋楽レコードの輸入や新しいジャンルの吹き込み、政界への進出により、大きく盛り上がりを見せていた。しかし、そのなかで複写盤の製造が問題になっていた。

発表者:星野 発表範囲:4章
【発表概要】
大正中期から後期にかけて、レコードや蓄音機は技術的に発展した。レコードは活動写真と融合することで、音楽業界も盛り上げた。ラジオ放送開始後、長時間レコードが登場し、レコードの収録できるジャンルの幅が広がった。

発表者:渡辺 発表範囲:5章
【発表概要】
昭和初期、電気録音の実現によりレコードと人間の関わりが密接になる。そして"大衆"という概念の誕生で、映画や舞台の影響で流行歌や洋楽が流行した。スポーツや政界にもレコードが進出し、民衆の関心を集めた。

(3) 山本グループ
課題本:テレビが見世物だったころ
発表範囲:3章 発表者:萩田
【発表概要】
逓信省電気試験所の「折衷主義」的なテレビジョン開発は、のちにテクノクラシー思想の影響を背景に、テレビジョン電話の研究開発を中心とし、移民政策の一環として植民地での公開実験に重点を置きながら、全国各地で繰り返し公開実験を実施した。

(4) 中島グループ
課題本:ぴあの時代
発表者:鈴木 発表範囲:3章
【発表概要】
1977年に行われた第1回ぴあ展は、今日まで続くぴあフィルムフェスティバルの原点となるイベントであった。ぴあ展の成功は、日本の若者の意識の変化や、矢内による画期的な会社運営方法があっての成果である。1979年には『ぴあ』が隔週刊化し、情報誌の理想型へと近づいていった。

発表者:幸 発表範囲:4章
【発表概要】
ぴあフィルムフェスティバル1982でのトリュフォーの招聘の成功は、イベント運営に不安のあったぴあにとって大きな成長に繋がった。また、新雑誌の創刊とコンピュータを用いた「チケットぴあ」の創業により、矢内の数年来の目標であった二輪車経営が実現した。

2.反省
最終本は、章数が多かったこともあり一つ一つの発表が間延びしてしまったように思われる。要点をまとめてメリハリのある発表を心がけたい。

文担当:清水、藤中
編集担当:清水、藤中