2019年度:問題分析ゼミ[2]

2019年度の問題分析ゼミ第2回の議事録です。

日時:2019年5月7日(火) 15:20~19:00
会場:明治大学リバティタワー16階 1168教室
参加者:17名
江下、高橋、齋藤G(5名)、佐藤G(5名)、高野G(5名)
欠席者:0名

1 グループ発表
(1) 斎藤グループ
・発表者:稲田・斎藤
・課題本:
・発表範囲:3章、4章

[概要]
第3章 「都市伝説の一世風靡」
・都市伝説のいくつかの例
・都市伝説を仕掛けるメディアの存在
・都市伝説が起こる理由
・都市伝説を巧みに語る技術

第4章 「人と人をつなぐうわさ・おしゃべり」
・個人、共同体の中での噂
・関係性を作る噂(主にゴシップ)
・マスメディア(報道がすなわち事実)

質問「最新の都市伝説は?」
A「ウォルト・ディズニー冷凍保存説(『アナと雪の女王』とも関りが?)」
補足
・都市伝説かどうかを判断するとき、類型を知っておくことが大事
・情報とは誰のものか(公共財か? クラブ財か?)

(2) 佐藤グループ
・発表者:春日
・課題本
・発表範囲:2章 

[概要]
2章 「赤文字系の成長と西海岸ブームの雑誌と世代伴走誌の流れ」
・(80年代)JJよりananが流行 「個性よりマネしたくなるファッション」
・外国ブームに乗り、「POPEYE」が売れる
・団塊世代へのアプローチ「ニューファミリー誌」
・30年代向け「Gainer」3~40年代向け「BRIO」

質問「アメリカ西海岸ブームのきっかけは? また西海岸ブームの服は?」
A「ニクソンの辞任がきっかけ。サーファー、ジーンズ、スニーカー、Tシャツ」
質問「雑誌はマニュアルorハウツー化したのか?」
A「原料、国よりもブランドの表示優先。作りたい雑誌より、売れる雑誌を目的」
補足
・80年代は「女子大生」というだけでメディアにちやほやされた
 おじさんたちには「珍しい」→女子大生ブームから女子高生ブームへ
・東海岸にはエリート主義、中西部はヘビーデューティー、西海岸はアウトドアスポーツと、アメリカは主に三つの地域で文化が分かれる

(3) 高野グループ
・発表者:佐伯、成田
・発表範囲:2章、3章

[概要]
第2章 「パブリック・ビューイング」
・日本のパブリック・ビューイングとドイツのパブリックビューイングの比較
・周りからの視線を意識することで、集団もしくは自己アイデンティティを得る
・最近のPVは退屈な日常への変化

第3章 「音楽フェス」
・音楽フェスに参加する人々は、目的も行動も「自由」。
 そして、ネットに大きく影響される
・音楽という「イベント」/ネットという「メディア」との関係
・個人への主体性と集合的な行為が両方とも存在するのが「フェス」
・アイデンティティを見せたいという欲求がフェスやメディアを活発にする

質問「日本・ドイツの他の例は?(パブリック・ビューイングについて)」
A「韓国は赤いユニフォームを着て行進し、愛国心を示した」
質問「パブリック・ビューイングとは? またその日常化とは?」
A「みんなで一つのものを見ること。婚活、出会いの場などで用いる機会が増えた」
補足
・コンテンツの消費の構造が大きく変わったことが肝
・昔「作品と人とのコミュニケーション」→今「芸術は黙って見るもの」
 しかし、音楽フェスはその原点回帰になりうる。

3 反省
いろんな人が積極的に質問できるといいと思う。


作成:颯田
編集:高野