2020年度問題分析ゼミ第2回の議事録です。
日時:2020年5月19日(火) 15:20-18:30
会場:zoom
参加者:24名
江下、高橋、矢野G(5名)、三ツ松G(6名)、佐藤G(5名)、安藤G(6名)
欠席者:0名
遅刻者:0名
1 グループ発表
(1) 矢野グループ
・発表者:大森
・課題本::『昭和ドラマ史』(こうたきてつや著、映人社、2019)
・発表範囲:《開発期》1960~69年
[概要]
《開発期》1960~69年 高度経済成長下、テレビの普及、放送体制の整備が進み、時間帯と視聴者層を意識したテレビの開発が行われドラマが大衆化した。「テレビ=現在」という問題意識に基づき、時代の暗い部分にも着眼した。そのような表現の追求がテレビドラマの内容をより濃いものにした。
(2) 三ツ松グループ
・発表者:初沢
・課題本:『90年代ドラマ史』(藤井淑禎著、平凡社、2018)
・発表範囲:第2章NN時代の幕開け 第3章もっとも文学に近づいたドラマ
[概要]
第2章
脚本家野沢尚と野島伸司が台頭したNN時代にはシナリオ、ドラマ化、時代性 の三要素の全てが完成度の高い作品が作られた。その口火を切った『親愛なるものへ』には時代に先んじたテーマであっても視聴者を納得させられるような、明快さと説得力があった。
第3章
野島伸司による脚本の『高校教師』もシナリオ、ドラマ化、時代性の三要素が充実していた。当時話題になったようなセンセーショナルな設定の裏には 近代小説に用いられるような技法や主要なテーマが存在し、完成度の高さからも文学にもっとも近づいたドラマと言える。
(3) 佐藤グループ
・発表者:高橋、佐藤
・課題本:『深夜のラジオっ子』(村上謙三著、筑摩書房、2018)
・発表範囲:第3章暴走と冷静のコサキン 第4章すべてはニッポン放送に教わった
[概要]
第3章
小堺一機と関根勤のいわゆるコサキンのラジオ「夜のともだち」の構成作家であった鶴間政行はリスナーの立場で、テレビにはないラジオ独特の番組作りを行った。新しい試みやふざけた内容も堅実な番組があるからこそ引き立つことから分かるように、ラジオの多様性やバランスを重要視した。
第4章
構成作家石川昭人はリスナーに寄り添い、親しまれる番組を作った。情熱を持って藤井青銅の元で学び、パーソナリティを上手に活かした番組作りや自分自身の番組内でのあり方を上手に調整することでリスナーの心を掴んだ。作家の仕事をビジネスとして客観視するなど苦境の中でも冷静にラジオと向き合っている。
(4) 安藤グループ
・発表者:尾形
・課題本:『昭和バラエティ番組の時代』(田村隆著、河出書房新社、2018)
・発表範囲:第2章、第3章 昭和37年から42年におけるバラエティの歴史
[概要]
昭和37年から42年はバラエティの人気が高まり、ワイドショーをはじめ様々な番組がバラエティ化した。深夜にも放送されるようになると競争率が高まり話題性に執着するような番組が増えた。昭和40年代にアメリカから輸入 されたエンターテインメントが日本の番組作りに影響を与えた。
2 反省
早く長時間の発表に慣れる必要があると思った。
作成:岩元
編集:佐藤