2020年度:問題分析ゼミ[8]

2020年度問題分析ゼミ第8回の議事録です。

日時:2020年6月30日(火)15:20-17:50
会場:zoom
参加者:21名
江下、矢野G(5名)、三ツ松G(6名)、佐藤G(5名)、安藤G(6名)
欠席者:2名
遅刻者:0名

1 連絡事項
ゼミ合宿の中止について、レジュメの添削について、企画書の件について

2 グループ発表
(1) 矢野グループ
・発表者:大森
・課題本:北野圭介『新版ハリウッド100年史講義』(2017)
・発表範囲:第7章 デジタル技術の浸透と地球規模の大域化

[概要]
デジタル技術のハリウッドの大域化
映画産業の流動化による交流のダイナミック化
映像のあり方と観客のあり方の変化
→デジタル技術が映像世界へ浸透し、大域化が進む

(2) 三ツ松グループ
・発表者:芦川
・課題本:山森宙史『「コミックス」のメディア史』(2019)
・発表範囲:第5章 「読者」とコミックス

[概要]
コミックスは読者との関りによって、漫画雑誌から切り離された独自の受容方法を新しく構築した。「読み」から分離された「モノ」としてのコミックス体験が一般的になっていった。

(3) 安藤グループ
・発表者:山路
・課題本:坂本佳鶴恵『女性雑誌とファッションの歴史社会学』(2019)
・発表範囲:第11~14章

[概要]
「anan」、「nonno」での洋裁記事の排除は、大人とも少女とも異なる「女の子」文化への移行を促した。
「anan」、「nonno」は読者を消費の「主体」とし、「女の子」文化として「女の子」のアイデンティティを主張した。
「JJ」は女子大生を消費の「主体」とし、「女子大生ファッション」を流行させた。
「MORE」、「クロワッサン」は女性の自立、それに関連して性や結婚についても取り上げ、フェミニズム思想の影響を受けた内容を発信した。

(4) 佐藤グループ
・発表者:佐藤、田邊、宮下
・課題本:柳下毅一郎『興行師たちの映画史』(2003)
・発表範囲:第8章ウィリアム・キャッスルと付加価値商法、第9章興行とプロデューサー、第10章現代のエクスプロイテーション

[概要]
第8章
ギミックによって観客を集める
劇場が遊園地と化す
画面や音響技術の進歩
→宣伝によって映画が作られていた

第9章 
エクスプロイテーション映画は映画内容だけでなく宣伝で見世物化することができる。
映画人には優れたプロデュース能力が必要だった。
エクスプロイテーション映画は客を劇場に呼び込められれば成功。

第10章
映画が観客を相手にするものである限りエクスプロイテーションには様々な形があり、見世物の種は尽きない。

3 反省
途中音声トラブルなどはあったが比較的スムーズに進行してよかった。

作成:尾形
編集:佐藤