2020年度:問題分析ゼミ[9]

2020年度問題分析ゼミ第9回の議事録です。

日時:2020年7月7日(火)15:20-18:44
会場:zoom
参加者:22名
江下、矢野G(5名)、三ツ松G(6名)、佐藤G(5名)、安藤G(6名)
欠席者:1名
遅刻者:1名
早退者 : 1名

1 連絡事項
学校の警戒レベルが3に戻るかもしれない
土曜のインカレワークショップの連絡はラインで

2 グループ発表
(1) 三ツ松グループ
・発表者:山口
・課題本:『メディアの生成』(水越伸著、同文館出版、1993)
・発表範囲:1章、2章

[概要]
ラジオ以前、「プレジャーテレフォン」など電話回線を利用したラジオのような番組が企画された。ラジオは第一次世界大戦時に実用化、大量生産されたが、テレコミュニケーションの手段として軍事的な利用が主であった。KDKAによって、マスメディアとしてのラジオ番組が初めて放送された。アメリカの大衆消費社会への移行と共に、ラジオは消費財の一つとして一般に普及した。

(2) 矢野グループ
・発表者:兼杉、矢野
・課題本:『放送の五十年』(NHK編、日本放送出版協会、1977)
・発表範囲:1章、2章

[概要]
日本の放送は、社団法人による主要3都市での放送に始まり、日本放送協会の設立によって全国化した。ラジオは放送当初から音の文化の形成を目指し、様々な取り組みを企画した。日中戦争の勃発を機に、ラジオは戦時色を次第に強めていき、政府による厳しい統制のもと戦争目的遂行のため利用されるようになる。戦時化でラジオは戦況や防空情報を得るために国民に欠かせない存在となった。

(3) 安藤グループ
・発表者:小野寺
・課題本:『女性雑誌とファッションの歴史社会学』(坂本佳鶴恵、新曜社、2019)
・発表範囲:15,16,17章

[概要]
1980年代半ばの女性誌は、変わらない男女格差への諦めから、現実的な生き方の模索としての自分のしたいことを主張する主婦像や結婚モラトリウム志向が反映されている。80年代以降、未婚化、晩婚化から青年未婚女性向けビジュアルファッション誌が部数を伸ばし、対象年齢の拡大化、種類細分化が進んだ。これらのビジュアルファッション誌は「女の子文化」の担い手として、女性の自己表現としてのファッションを社会的に構築した。

(4) 佐藤グループ
・発表者:佐藤
・課題本:『拡張するテレビ』(境治著、宣伝会議、2016)
・発表範囲:序章,1章

[概要]
VOD、スマホ視聴、タイムシフト視聴などの影響によって、旧来のテレビの在り方を変容させた。VODは、誕生以来変化を続け、個別課金制から定額制が主流となり、ユーザー獲得のためコンテンツの充実化に力を注ぐようになった。そのなかで、Netflixはユーザーの視聴履歴に基づくレコメンデーションやテラスハウスにおけるテレビ局との提携を行った点で革新的であった。2015年以降VOD事業は活発化し、映像業界に新しい流れをもたらしている。

2 反省
スムーズに進んでいてよかった。

作成:藤居
編集:佐藤