2020年度:問題分析ゼミ[14]

2020年度問題分析ゼミ第14回の議事録です。

日時:2020年10月6日(火)15:20-18:30
会場:zoom
参加者:17名
江下、矢野G(5名)、三ツ松G(6名)、佐藤G(5名)、安藤G(6名)
欠席者:5名
遅刻者:3名

1 連絡事項
ゼミのTwitterアカウントを運営する人を決めておくこと。
2年生のゼミ入室相談等に対応するLINEのオープンチャット・slackへのアクセスについて。

2 グループ発表
(1) 矢野グループ
・発表者:大森・兼杉
・課題本:『テレビが映し出した平成という時代』
・発表範囲:第2章 バラエティ

[概要]
1980年代後半から90年代のフジテレビは若手編成部員に深夜番組の編成全権を委ねていた。また、新しいイメージをつくる・新しい若者文化を取り入れる・ドキュメンタリーに力を入れるという3つの目標を打ち出し、視聴率三冠王に甘んじないチャレンジをしていた。一方、関西の朝日放送は『探偵!ナイトスクープ』で独自の発明を展開した。ロケバラエティでは、登山で前例のない面白さを求めた『イッテQ』や固定観念を排除した『水曜どうでしょう』が成功した。

(2) グループ
・発表者:佐藤
・課題本:『総中流の始まり』
・発表範囲:第3章 団地のなかの子どもの生活時間

[概要]
高度経済成長期、1965年頃は子どもたちの生活行動が変化した。そう遅くない時間に学校から帰り、友達と遊び、家庭学習をして、テレビを見て寝るという生活を一様に送っていた。また、受験戦争へと突入する時期でもあった。

(3) 安藤グループ
・発表者:尾形
・課題本:『趣味とジェンダー』<手づくり>と<自作>の近代
・発表範囲:第2・3・4章

[概要]
戦後、少女文化の担い手は都市新中間層からあらゆる社会階層の女子へと広がった。祖母・母親世代にとっての手芸は家庭での必要最低限の技術、「良き母親像」のイメージの補完であったのに対し、女子学生にとっての手芸は自分のために行う創作活動だった。女子学生は、女性的で家庭的なイメージの「手芸」と年齢や性別に関係ない純粋な創作活動である「ハンドメイド」の2つの領域を行き来していた。

(4) 三ツ松グループ
・発表者:三ツ松・西本
・課題本:『「平凡」の時代』
・発表範囲:第2章 誕生から躍進まで

[概要]
『平凡』は1950年代前半に飛躍的成長を遂げた。テレビを主要とする時代へのメディア史的な過渡期に登場し、映画・レコード・ラジオなどのマスメディアを繋ぐ連絡機関として機能していた。「見る」「読む」にとどまらず「歌う」「聴く」「参加する」「買う」など受容形態は多様だった。また『平凡』を生み出した凡人社の思想は、社会的地位の上下という二項間の隔たりを乗り越える可能性があった。

2 反省
ブレイクアウトルームに分かれてグループで話す時間を設けるようになったことで、以前より質問も出てくるようになった。より理解を深める活動ができたと思う。

作成:澤
編集:佐藤