2024年度:問題分析ゼミ[5]

2024年度江下ゼミ 第5回議事録
日時:2024年5月14日(火) 15:20 -
会場:リバティータワー1141教室
参加者:17名
江下教授、川西G(4名)、香山G(5名)、武川G(3名)、茂木G(5名)
欠席者:2名
遅刻者:0名
早退者:0名

1.グループ発表
川西G
(1)楽曲に登場する「東京」や東京の地名
・なぜ歌の歌詞の中に東京がよく出てくるのか。単に首都だからなのか他に理由があるのか調査する。
・東京オリンピックの影響で増えたのではないか。

疑問・質問: Q「東京」を探すのは歌詞からか、それともメロディなどからか
       A メロディ等を精査すると時間がかかるので歌詞から探す

(2)ドラマはどのように社会状況を反映しているのか
・青春ドラマに絞って考える
・年代ごとに分けて考える
      
(3)大学生はInstagramをどのように使っているのか
Instagramはコミュニケーションの前の、名刺代わりに交換するものではないか

江下先生からの講評
 ・2000年代前半、iモードが広がった時代に、プロフが流行った。この流れがMixiにも継承された。このような、自己紹介をネットのアカウントで行うことに着目すると良い。また、投稿も含めて「自分が何者であるか」を示すために使われていることを発見できると面白い。
 ・都市とイメージに注目してみると良い。たとえば、演歌にはよく港町が出ており、これは大人の男女が別れる場として捉えられているためである。
 ・フォークソング(70年代)とシティポップ(80年代以降)の変遷に注目してみると良い。両方ともシンガーソングライターが活躍するという特徴がある。
 ・都会のシンボルとして東京が使われているのではないか。また、これは逆説的に、上京してきた田舎者を象徴している事が考えられる。
 ・「青春」の対象は何かに着目する必要がある。中学生なのか、高校生なのか。また、社会的に中学生、高校生が注目されるのはどんなときなのか調べるべき。

 香山G
(1)世代別のSNSの利用方法
・(上の世代に受けたSNS)フェイスブック、食べログなど
・(若者に受けているSNS)インスタ、BeReal
・(流行らなかったSNS)クラブハウス
・上の世代に受けたSNS、自分たちの世代に受けたSNS、誰にも受けなかったSNS を比較して調べる

江下先生からの講評
  ・50代はそもそもSNSを頻繁に使う人が少ない、もしくはブログの延長として使っている。最初期のSNSはブログに近いものであり、これはフェイスブックにつながっている。
  ・Twitterは多くの人が同時に、相互にやり取りしている。
  ・初めてそのツールを使ったときの一般的な形式を好むのではないか。そのため、同じSNS内でも、それまで使っていたツールによって異なる使い方をする人たちがいることを念頭に調査すると良い。

武川G
(1)映画館とサブスク視聴の選択基準
・映画館で見るのか、サブスクで見るのか
・サブスクは暇つぶしに目的もなく見るものなのか。
・アルゴリズムは?
(2)出版社の今後の展望
・電子書籍は海外がリードしているため、日本は教科書のデジタル化を進めるのが良いのではないか
・アマチュア出版の支援を行うのが重要
(3)大学生のSNS利用と今後のあり方
・berealなど、現在の若者に流行っているSNSは匿名性の低いという特徴があるのではないか。こうしたSNSの持つリアルタイム性や身体性が若者に受けているのではないか。

江下先生からの講評
 ・サブスクは目的なく使っているのか
 ・幅広いリサーチを行えば良い結論になる
 ・出版の可能性はCtoCに注目するのがいいのでは
 ・音声をSNSに求めるのは身体性によるものでは
 ・クラブハウスのような音声SNSはもう一度流行るのでは 生成AI

茂木G
(1)大学生が旅行先を選ぶときどんなツールメディアを利用しているのか
・旅行先を選ぶ方法 ex.インスタ、TikTok、などのメディアツールだけでなく知人友人など
・目的、やりたいことを決める
・滞在日数、交通手段などを調べる
          Ex新幹線、高速バスなど
疑問・質問:
・紙の雑誌などは調査しないのか

江下先生からの講評
・行きたい旅行先としてどこを思いつくのか、なぜそこを思いつくのかといった理由を調べてみると良い。

SNSを殆ど使わない人の行動を調べるのは難しい
1000人の分布の違い → マニアックのコミュニケーションの広がり

2. 改善 

3.グループ発表
 武川グループ
(1)
・映画館では目的を決めて見る。映画館をより魅力的な場所にすることが、映画館にとって良いことである。
・サブスクでは決めずに見る。
・アルゴリズムによる映画推薦の効果を、アンケートを用いて調査・推定する。
(2)
・教科書のデジタル化
・CtoCが望ましい
・Pixivの調査を行う
(3)
・大学生の間で次に使われるSNSを考察する。
・音声ベースの身体性
・AIを絡めて考察
・現在のソーシャルメディアでの好みを分析し、AIへの抵抗感を調査する。
 
江下先生からの講評
・サブスクでは映画だけを見られるわけではない、本当に映画を見ると決めてプラットフォームにアクセスしているのか?ここを詰めないとアルゴリズムを考える際に飛躍が生じる。
・CtoCのメリット(報酬)は何か、ここを明確にする事が必要。
・様々なSNSの機能の比較し、今はどの特性がマッチしているのか、将来はどうなるのか考察するのが良い。

質問
・各プラットフォームで値段が異なる、どれを見るのか選ぶ理由を調べると良くなるのでは

茂木グループ
 都内の学生がどこに旅行に行くか
・一都三県の学生が外に旅行に行く際に、何を目的にしていくのか調査する。観光地、食事、などのジャンル分けをした調査を展開する。

江下先生からの講評
・旅行に行くきっかけ(動機づけ)を考えるべき。
・そもそもどこかに行くために旅行するのか、旅行すること自体が目的なのか調査すべき。

意見・感想
・カテゴリが面白い、興味をそそる内容なのでぜひやってほしい

川西グループ
 社会状況を反映する学園ドラマ
 ・学校や学生を取り巻く社会状況を明らかにする。そこで発生する実際の社会問題と、ドラマに現れる社会問題がどう関係しているのか明らかにする。

江下先生からの講評
・「学校を主な舞台にしたドラマ」として調べた方がやりやすい。

香山グループ
SNSの世代間の利用者数
・各世代がどのような目的で利用しているか調査した。
・自身のことを書き込むSNSでは、年配層が多い。 exフェイスブック
・最初に触れたSNSを継続的に利用し、他の形態のSNSに興味を持たない。
・若年層では「見られること」を意識したものが受けるのではないか。
・逆に、年配層では「見られること」を意識していないものが受けるのではないか。 

江下先生からの講評
・世代間比較と年代間比較の違いを意識する事が必要。

作成 小林
編集 川西