2024年度:問題分析ゼミ[11]

日時:2024年7月16日(火) 15:20-18:50
会場:リバティタワー1141教室
参加者:18人
欠席者:2人
遅刻者:0人早退者:0人

1 グループ発表
(1) 茂木班
[テーマ]
大学生における旅行とメディア行動の関係
[概要]
旅行に関するメディア行動には、男女差および世代間の差が見られる。一般に、女子はInstagramを情報収集ツールとして使用することが多く、男子は検索エンジンを利用することが多い。また、女子は旅行先を決めてから内容を決める・計画を事前に立てる傾向があり、男子は目的を決めてから旅行先を決める・現地で行きたい場所を決める傾向がある。
従来、旅行後には絵はがきを送るといった行動が見られていたが、現代ではInstagramに投稿することが多い。使用するツールもデジカメやインスタントカメラからスマートフォンのカメラに変化している。旅行中に旅行雑誌などの本を持ち歩くことは少なくなり、インターネットを利用して情報を調べるようになった。調査方法としては①シミュレーションを行い、作成した例を使用して事例を集め、傾向を分析する②インターネット上の調査媒体のデータを用いて分析する③Instagramの投稿数、いいね数の分析と写真解析の3つを行う。
そこから考えられる結論は男女によって用いるツールは異なる、旅行前・旅行中・旅行後によって写真を投稿するタイミングが異なる、親世代が用いていたメディアはその時代の主流のメディアを反映しているということである。今後の展望としては観光庁などのデータの言語解析、メディアの変遷からの分析を行いたい。

(2) 香山班
[テーマ]
モノを購入する際、何を重要視しているか
[概要]
じゃらんから地域を指定してホテルのレビューを収集し、レビューからどのような内容に満足したのか、不安を覚えたのか分析する。仮説としては、価格帯によってレビューの内容が異なるのではないか、地域によって利用目的が異なるのではないかと考えられる。対象地域は那覇、札幌、那覇以外の沖縄全域である。那覇において、低価格帯のレビューは国際通りに関する内容が多く、中価格帯はラウンジや景色に関するものが目立ち、高価格帯は共通するワードが少なく、ホテル独自の取り組みが現れている。札幌では、低価格帯のレビューはすすきのなどアクセスに関する内容が多く、中価格帯は大浴場などのホテル設備やビジネスに関連するワードが多い。高価格帯はホテル独自の取り組みやサービスが評価されている。那覇以外の沖縄全域では、低価格帯はビーチや離島に関するレビューが多く、中価格帯は沖縄ならではの観光地や名産品に関するワードが多い。高価格帯は敷地の広さを活かしたカートなどの独特なサービスが評価されている。さらに、那覇ではスタッフに関する評価が多く、札幌では駐車場や価格に関する評価が多い。那覇は観光目的から宿泊という体験を楽しむ傾向が強く、札幌はビジネス目的が多い。那覇では観光地へのアクセスやサービスが評価され、那覇以外の沖縄全域では静かな環境や独自のサービスが評価されている。高価格帯のレビューではサービスやスタッフ対応、ホテル自体を楽しむ傾向があり、低価格帯のレビューでは立地やホテル以外の楽しみが重視されている。

(3) 川西班
[テーマ]
3年A組からわかる現代の学生コミュニケーション
[概要]
現代の学生がどのようにコミュニケーションしているのかについて、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』の第一話をメインに研究を行う。この研究では、スクールカーストの構造とその中でのコミュニケーションの方法を探る。仮説として、学生にはスクールカーストが存在しており、あらゆるコミュニケーションが行われていることが前提となる。先行研究によれば、文化に変動があった場合、それがドラマに反映されるのはおよそ3年後で、文化側からドラマに伝搬するのは価値観である。また、中国人女性若者はドラマ内で助けられる人物、頑張り屋、努力家として単一の描写がされることが多い。研究方法としては、セリフからの解析、一話以外の解析、海外の作品との比較を行う。

(4) 武川班
[テーマ]
動画配信サービスにおけるオリジナルコンテンツの影響
[概要]
サービスの登録者数とオリジナルコンテンツの数は比例しているのではないかという仮説を立てた。対象サービスはNetflix、Amazon Prime Video、U-NEXT、Disney+である。調査方法は以下の5つを行う。
①オリジナルコンテンツのリリース情報の収集
対象期間内(2023.4~2024.3)にリリースされたコンテンツの情報を集める。
②新規登録者数のデータ収集
各サービスが公開しているIR情報などから新規登録者数の情報を集める。
③ソーシャルメディア等のデータ収集
SNSからオリジナルコンテンツに関するハッシュタグやコメントのボリュームを収集し、リリース時期前後の反響を測定する。
④リリース時期と新規登録者数のデータからリリース前後の登録者数の変動を確認
⑤リリース前後のソーシャルメディアの反響データと新規登録者数の相関を分析

作成 武川
編集 川西